2016年7月29日に公開され、日本国内で興行収入82億円を超える大ヒットを記録し、数々の映画賞を総なめにした映画『シン・ゴジラ』。
監督・脚本は『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野秀明さん。
約12年ぶりとなるゴジラ映画で公開前から大きな話題になっていましたが、期待を裏切らない内容で多くのファンから高評価をもらっています。
しかし、どんな作品でも当たり前ですが「つまらなかった」と思うファンもいるものです。
また日本では大ヒットしたシンゴジラですが、海外ではアジアやアメリカで不発、ヨーロッパでは興行収入100万円を下回る結果にもなっています。
国内だけでなく外国人の感想がどうなのかも気になりますよね。
今回は国内&海外の『シン・ゴジラ』の感想や評価をまとめていきたいと思います!
【シンゴジラ感想】面白い!派の国内&海外評価まとめ
面白い!派の国内評価
まずは日本人でシンゴジラを観た後に「面白い!」と思った方の感想をご紹介しますね!
「ゴジラがかっこよすぎて怖くて魅力的!」
「邦画の傑作!これぞMade in Japanの底力」
「劇場で何度も見てしまった。日本映画の最高傑作。感動をありがとう!」
「邦画特有のお涙頂戴、アイドル起用、家族愛、恋愛要素、テンポの悪さを一切排除したこの映画は邦画の未来が明るいことを示している」
「子役が出てこないのがいい。大人向けの映画。」
「家族などではなく、日本の行く末を決める権限を持った政府や官僚達に焦点を絞ったのが素晴らしい」
「シンゴジラの政治家や官僚達が有能すぎる」
「政治や国家組織について改めて考え直すいい機会になった」
「(自衛隊防衛省勤務)作戦が教科書通りで完璧。弾薬や投入戦力のレベル感、作戦基地の描写まで完璧」
「非常事態発生→対策会議→自衛隊法の議論→閣議決定→記者発表という決定まで時間のかかる国家の描写がリアル。」
「緊急事態条項や日米安全保障条約、集団保証体制が実際の現場でどう機能するかがわかるリアリティの凄さ」
「絶望感がすごい・・・やべー!みたいな感じじゃなく終わった・・・という感じ」
「都内在住者としては東京が破壊されていくのを見てて尚更リアルに感じた。職場が破壊されてスカッとした笑」
「ゴジラの迫力が凄まじい。戦闘シーンは必見」
「作中に出てくるノートPCが全部統一させてあるわけでなくバラバラ、細部まで凝っている」
「とにかくリアルすぎて興奮。終始うわうわおいおいが止まらなかった」
「同じく制作費15億円をつぎ込んでるテラフォーマーズとの差がすごい」
「キャストが豪華すぎる!」
「設定がすごい。ゴジラが進化とかやばい」
「とんでもない映画。クリエイター目線から見て衝撃作。禁じ手も何もかも使い放題。」
「終わり方がやった〜!みたいな感じじゃなく良かった・・・みたいなのがまたリアル」
「ラストが気になりすぎる!」
このような感想でした。
特に”リアルさ”について評価している人が多い印象ですね。
本当にこれまでのゴジラ映画とは全然違いますし、名作なのは間違いないと思います!
面白い!派の海外評価
続いては海外で「面白い!」と思った方々の評価をみていきましょう!
「今作は中に人が入っているんじゃなくてCGで表現されているけど、ゴジラの動く姿を見ていてとても楽しかった」
「完全に新しいゴジラ。このジャンルでは見たことのない能力を持った新しい怪物。見ていて興奮した」
「本当に気に入った!ゴジラもっとやれーーー!」
「ゴジラ史に素晴らしい作品が加わった」
「庵野秀明と樋口真嗣は日本のゴジラシリーズのほぼ完璧なリブートを作り上げた。尊敬する」
「自衛隊がゴジラに立ち向かうシーンが壮大」
「特殊効果やサウンドトラックが素晴らしく、心に残る」
「ラストシーンがとても印象的で忘れられない」
「面白い政治スリラーだ。この映画は政府の会議がどれだけ馬鹿げているかを分かっていてそれを面白おかしく描いている」
「日本人についてあまり知識がない人でもゴジラと核兵器、原子力発電所や環境問題のつながりを理解できるはずだ。今年観た映画の中でベストの一つ」
海外でもこのように高く評価する意見がありました。
日本では政府などのリアリティさを評価する感想が多かったですが、海外ではゴジラについての感想が多かった印象です。
やっぱり少し目の付け所が違いますよね!
【シンゴジラ感想】つまらない派の国内&海外評価まとめ
『シンゴジラ』を観て「つまらない」「駄作」だという感想もありました。
どういったところが面白くなかったのか、国内と海外の感想を見てみましょう。
つまらない派の国内評価
まずは日本国内でつまらないと感じてしまった方々の感想です。
「話の流れがシンプルで単調。緊迫感がなく淡々としているのでだんだん疲れてくる」
「前評判が高かったから期待しすぎた。どこが面白かったのか本当に教えて欲しい」
「序盤は大勢エキストラを使って避難が間に合わない、避難場所が足りない感があったが、後半失速しすぎ。」
「序盤はゴジラに怯え逃げ惑う人々を描いていて良かったが、その後はゴジラの被害で絶望する人々や悲しみにくれる人々が描かれてなくて残念」
「登場人物の家族や恋人といった人間ドラマが描かれてないからダメだ」
「登場人物の誰一人として印象に残らない。ドラマ部分が表面的で浅はか」
「登場人物全員早口なのが意味わからん」
「石原さとみの英語の発音が酷すぎる。そればかり気になった」
「官僚があまりに有能すぎる。描写が間違っている」
「頭の悪い大人が頭が良くなったと勘違いできる映画」
「映画館出るときにはガキの頃のいい思い出をぶち壊されて気分にしかならなかった。エヴァヲタクは喜ぶ映画」
「最後の考察がヲタクのために伏線貼っときました感があってイラっとする」
「エヴァと同じBGMを使うなどいろんなところでの焼き直しが見えてガッカリ」
「セリフ・脚本・演出・CGどれもひどい」
「ゴジラくん歩いてただけなのにボコられて可哀想」
こんなところですかね。
正直、最後の感想には笑いました笑
ただ歩いてただけって、まあそういう見方も出来なくはないかもしれません笑
人間ドラマが描かれてないのがダメという方が多く、高評価の方は人間ドラマがないのが良かったと言っているので、これはもう本当にその人の好みの問題ですよね。
あとは登場人物に関する感想が多かったですね。
豪華なキャスト陣でも誰も印象に残らず、石原さとみさんだけが悪い意味で目立っているというもの。
正直、そこに関しては自分も否めないです笑
石原さとみさんの英語はルー大柴さんよりも酷かったかもしれません・・・笑
でもすごく頑張っていたのはわかりましたし、それだけで作品をぶち壊すようなものではなかったと思います。
つまらない派の海外評価
続いては「つまらない」と思った海外の方々の反応です。
「会話が多く、字幕を読むのが大変。しかもかなりの速度で読まなければいけないため疲れる」
「キャラクターが登場しすぎて全く把握できない」
「人物、場所、武器や電車、全てに字幕をつけていて本当に酷い内容」
「石原さんの英語が酷すぎる」
「人物の掘り下げが一切なく、本当にただの役割でしかない」
「ゴジラは実際にはリアリティのないもの。だからその他の要素は全てリアリティのあるものにしなければいけない。人物の家族や恋人などの掘り下げがないからキャラに嘘臭さが出ている」
「ゴジラが東京を破壊するのを観たいのではなく、日本政府がゴジラについて話し合っているところを観たいのなら面白いだろう。会議はどうだっていい、退屈な会話も多い」
「ゴジラは見応えがあるが、政治はいらない!」
「日本人のためのゴジラ。他国でやっても全くウケないだろう。日本政治や法律などの複雑な専門用語や過剰な情報。それら全て海外の観客にとってどうでもいい情報」
「今までとは違うゴジラをスクリーンで見てガッカリ。これはゴジラじゃないよ。このモンスターが何者かは知らないけどゴジラは背中からレーザーを放ったり、尻尾から火を吐いたりしない。」
「この映画の最大の欠点はゴジラの人格が描かれていないこと。共感もカリスマ性もない。現代の日本政府の対応の様子が上手く描かれているものの、ゴジラが何者なのかというコアの部分が失われている」
こういった意見がありました。
一番多かったのが字幕についての感想。
海外では吹き替えではなく字幕でしか公開されていないので、吹き替えもあればもう少しヒットしたかもしれませんね。
また外国人の観客には会議の様子などを退屈に感じる方が多いようです。
バランスが大事なんでしょうか。
今回は映画『シン・ゴジラ』の感想をまとめてみましたが、海外では正直低評価の方が多く、国内では圧倒的に高評価が多かったです。
やっぱり評価が全て興行収入の数字に表れていますね。
文化を越えると伝わらない部分が出てくるのは当然ですし、受け手はそこをつまらないと切り捨てるのではなく疑問や興味を持って欲しいと思いますが、日本に興味のない外国人の方にとっては難しいでしょうね。
自分は映画『シン・ゴジラ』、名作だと思います!
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