ブラックペアン

4月から始まったTBSの日曜劇場「ブラックペアン」。

嵐の二宮和也さん主演で高視聴率ですね。

医療系ドラマなので、実際の医療現場からの批判もあったりして、何かと話題ですが・・・。

今回は第1話からも話題の佐伯教授(内野聖陽)の「佐伯式心臓手術」、高階講師(小泉孝太郎)が推し進める最新式医療器具「スナイプ」、について検証してみたいと思います。

ブラックペアンの佐伯式心臓手術とは?

ブラックペアンで神の手を持つと言われている、佐伯教授のみができるとされている、画期的な心臓手術である「佐伯式心臓手術」とはどんなものなのでしょうか?

 

心臓は、左心房・左心室・右心房・右心室と4つの部屋に分かれています。

左心房と左心室の間にある、2つの部屋を分ける扉のようなものを僧帽弁といい、右心房と右心室の間にあるものを三尖弁といいます。

佐伯式心臓手術とは、この心臓の中にある部屋を分ける扉である弁を治す手術です。

ブラックペアンの中では、左心房と左心室の間にある弁である、僧帽弁の置換手術について扱われています。

 

この弁を治す手術は割とあるのですが、佐伯式が神と称されるのは、この心臓手術を心臓を止めず、動かしたまま手術してしまうからです。

ドラマの中で、この手術ができるのは世界で佐伯教授ただ一人となっていますね。

実際は、二宮くん扮する渡海もこなしていますが・・・。

ちなみに、この弁の手術、通常は人工心肺を用いて、心臓は心筋保護液を注入する事で動きを止めて手術されます。

ブラックペアンの佐伯式心臓手術は実際にある?

ドラマの中で行われている佐伯式心臓手術ですが、実際の医療現場で行われているのでしょうか?

ドラマの監修ドクターであるイムス東京葛飾総合病院心臓血管外科医長・山岸氏によると、現在の僧帽弁手術では特殊な状況でない限りは心臓を止めて行っているとの事です。

人工心肺を用い、心臓を止めての手術が安全で正規の手術のようですね。

 

医療技術は日々向上しているとはいえ、心臓を止めることでリスクはありますし、ドラマのように心臓を止めることなく迅速で安心に手術が行えたら、患者さんの負担も少なくて理想的ですね〜。

ブラックペアンに登場する最新機器スナイプは実在する?モデルがある?

ドラマの中で、高階講師(小泉孝太郎)が推し進める、僧帽弁置換手術で用いる最新医療機器スナイプは実在するのでしょうか?

また、そのモデルとなる機器があるのでしょうか?気になりますよね!

 

ドラマの中のスナイプは、銃のような形をしており、引き金を引くだけで、医師の技術や経験の有無に関係なく手術が行えるというものでした。

現在のところ、日本ではスナイプのような器機は登場していないとのことです。

ですが、大動脈弁の置換手術においては、足の付け根の大腿動脈からカテーテルを入れての治療がメジャーに行われています。

近い将来、スナイプのような器機が登場するかもしれませんね。

 

そして、スナイプのモデルとなっている器機ですが、食道用の自動吻合器というのが実在しています。

原作の小説では、時代設定が30年程前で、心臓手術ではなく消化器(食道)手術となっています。

小説内でスナイプは食道自動吻合器として登場しています。

スナイプのモデルとなっているのは、「自動吻合器(峰式)」は、なんと日本人医師・峰勝教氏により世界で初めて開発されたそうです!

 

ドラマはこれから、渡海と佐伯教授の過去が明らかになっていくのでしょうね。

今後がますます目が離せない、ブラックペアンです!

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